日本への帰国が近づいてくると考えることがある。


ラボの学生とどう接するかだ。下手したら特任助教でも先生と呼ばれることがあるだろう。ただ、これは良いのだろうか?


ヨーロッパで2年半過ごした私。もちろんボスをはじめメンバーみんなファーストネームで呼ぶ仲だ。


スイスに着任してしばらくした日、メールでボスにDear Prof. ボス ってメールを送ったら、ボスが速攻で飛んできて、Profをつけるな、ファーストネームでやれ、と言って来た。本当に速攻で飛んできた。ラボメン曰くボスはラボメンからそう呼ばれるのが相当嫌いらしい。


日本の人がどれくらい知ってるか知らないが外部の教授でも、メールの末尾の署名がファーストネームで終わっていたら、それ以降はみんなファーストネームでやりとりをするらしい。


いやー、この文化ってやっぱりあんまり合わない人とかしばらく会ってない人とかにメールを送るときビビっちゃうよな。


そんな感じで、もちろん人間関係は色々あるけど、こちらの文化に比べるとやっぱり日本の敬語や敬称システムはラボ内にヒエラルキーを作ってしまう。


さらに、こんなに優秀なボスを知ってて、へなちょこな自分が学生に自分を先生と呼ばせるわけにもいかないよなあ…ってマジで思ってるのである。


いやあ。。日本の研究室の風通しを良くするためにも、海外に若者が飛び立てるようにも、研究室ってもっと英語とフラットな組織づくりに注力すべきじゃないかな。


そいえば、とあるハワイ学会で某旧帝国大学の教授がセッションオーガナイザーの1人だった。セッションディナーのレストランまでそのラボの助教が案内する時、揉み手をしながらペコペコしまくりつつこちらのお店ですとバスガイドみたいに案内してるのを見てドン引きしたのを思い出す。


日本の学生、ゲスト外国人教授、日本人教授でディスカッションするときゲストがファーストネームで呼べって言ってくるのに、自分の教授にProfとかつけてるのも変だしね笑


難しい。。。


画像の名前はこの前国税調査に参加した時に見た、2020年に生まれたスイス人の名前人気ランキング。どこかで聞いたことあるのばっかり。