久しぶりの更新です。


海外留学で友人作りの大切さを学んだので、これからも国際学会には積極的に行こうと思っています。正直に言うと人付き合いは苦手ですが。。。

もう論文になりそうな結果を提げて、ヨーロッパで開催された国際学会に参加してきました。


会場に到着して、スイスのラボの友人と再会しました。みんな元気そうでよかった! 学会の合間のランチやディナーで、自分と同世代の海外のアシスタントプロフェッサーになった友人たちの話を聞きます。


「世界の先導するような研究」をする。よく日本の挑戦的な研究費に用いられる文言ですよね。自分が友人たちと過ごしていて感じる、自分の見える範囲の世界最先端を行く若者の話をしようではないですか。


まずはじめに、友人たちは獲っていた。何を?研究費だ。僕の耳を疑い、脳は金額の変換をためらった、その額「two point two million Euro」。おおよそ、3.7億円。


この金額帯がヨーロッパ圏の若手が出せるコンペティティブなグラントで、大体10%の採択率だそうだがなんといってもその値段がすごい。1人はすでにその金額のものを獲得していて、自分がいつか本当に大きな研究費が運良く獲得できたら(教授になってからかな…)導入したいと思っていた高額装置をもうすぐ入れるらしい。すごすぎる。。。PhDとポスドクの人件費が多いとしても、半分残せば高額装置入れ放題だ。


ほんでもってみんな口頭発表をすでに勝ち取っていて、隙間時間を惜しんで分野のビッグガイに憶えてもらえるようにおしゃべり。捕まえて話しまくる!自分を売り込んで、共同研究のきっかけや次の学会などで呼んでもらえるようにしたり、これから投稿する論文を見せて意見をもらうなど、これでもかというほどこの国際学会という機会を活用する。


この熱量、日本では味わえない。やっぱりヨーロッパは良いなあ。


日本の若者たちは知っているか? この金額と熱量といいサイエンスで世界の先端で鎬を削りあっている。単純に額だけの問題ではないが、さきがけは世界の先端研究の額の10%ほどしかなく、それでももっと倍率だけは高い。日本人の英語力でその輪に切り込めるか?口頭発表で聴衆を惹きつけるプレゼン力はあるか?


そんな中で戦うんだ、相当に覚悟を決めないと、あっという間に世界に離される。


本当に思う、結構厳しい戦いだよ。

そんな久しぶりの友人たちとの再会であった。


学会の様子も色々と書いておきますか。

ボスのインバイトトークはぶっちゃけどのキーノートよりもよかった気がする。そしてメチャクチャな数のボスの元でポスドクを考えている学生たちに会う。いやー、自分が行った時とは違ってもう本当のBig guyになってしまったんだなあというのを実感。


いつ聞いても新たなNatChemクラスの新コンセプトのデータを出してくる。ぶっちゃけ、今現在に自分がポスドク先を考えてたらボスのラボには行かない。勝ち馬の尻に乗るようでダサいからだ。こういうのも、巡り合わせだよなあ。


長くなったので、後半はまた後ほど書きます。