僕はほとんどコネ無しで海外でのポスドク先を探したため、先生の強い推薦や口利きはほぼなしで探していました。

ほぼというのは、これまでのボスが連絡取りたい相手と知り合いの場合、ポスドクの受け入れ可能性を直接聞いてもらった方が本心が聞けるし返信が早く手っ取り早く次に行けるため、そこは問い合わせてもらってました。

今いるラボのボスは博士時代のボスの顔見知りだったのでポスドクの受け入れ可能性を聞いてもらいました。まあフェローシップとってきてねってオチだったのですが。

そのほかはいきなりメールを出しました。全部返信は帰ってきたので英語が下手(TOEIC600点、実は海外学振の語学力要件を満たしてない笑)なりになんとか引っかかる文章ができてたんだと思います。ネットで探してもあまり詳しい例とかは載ってないので、ここでは自分の場合の文章構成を載せて後輩たちの役に立てばと思います。

では早速メール文面の構造をいきましょう。


----------メール-------------

タイトル

Postdoc position inquiry (Name, Univ, Japan)

1)書き出し

Dear Prof. XXXX,


Hello, I am XXX XXX, a PhD student (Postdoc) at XX University in Japan.

I am writing this message to inquire the possibility to join your group as a postdoc from April 20XX.

2-a)会ったことがある場合(絶対アピール)

I hope you also remember that we already met in the ISXXXX 20XX and discussed our research results(何か具体的な思い出).

2-b)会ったことない場合はなぜ興味持ったか(同じ国際学会に参加して講演聞いたなどをアピール)

In ISXX, you gave really great talk about [興味ある研究内容]. Since then I have been interested in your research.

3)簡潔なバックグラウンド

I did (am about to finish) my PhD study on [D論の簡潔なタイトル] under supervision of Prof XXX. Then, I am now a postdoc in the group of Prof. XXX and study on [ポスドク研究の内容].

4)そこでやりたいことの提案

Among your several great research subjects, I am particularly interested in a part of XXX(興味ある受け入れ先のプロジェクト) project. I think it would be a interesting approach to study XXXX(入れたら具体的にやりたいこと ). In such project, my background of XXX(自分の得意なこと) can certainly contribute to your lab.

5)ポスドクのラボスペースがあるか

Therefore, I would kindly ask you to let me know whether there is enough space in a relevant project to join your lab or not.

6-a)釣り文言(絶対返事が欲しい場合)学振出すとこが決まったら一箇所にしか使えない

If you kindly allow me to apply a fellowship with you, I want to apply the JSPS fellowship which will start April 20XX and the dead line of the next call is end of May 20XX-1. 英語のJSPSリンク

6-b)学振出すとこが決まってる場合の返信をもらいやすくするための文句。なんとしてもフェローシップ無しで行きたい場合は6は飛ばして5になんか推し文句を付け加える。学振出す場合でもほかも申し込みたい場合はこの手の文章もつけた。

If you do not have enough grant at this moment, I am eager to get fellowships. It would be appreciated if you could also let me know information of eligible fellowships in your country to maximize the possibility to join your group.

7)結び

For more details of my academic career, could you please find the attached CV including references. I look forward to your positive reply.

Thank you very much for the consideration and taking your time.

Sincerely yours,

XXX XXX

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色々相手によって変えましたが、だいたいこういう内容で送りました。英語(特に文法)は自信がないので、得意な人や先生方に見てもらえる人は見てもらった方がいいと思います。僕は内気なのでメール添削してもらうのは恥ずかしすぎてずっと自己流でした。と言いつつブログで晒すという…まあ匿名だしいいよね。

僕の伝えられるコツは、そこの研究の何が面白いかを理解していて、自分にしかできなさそうなバックグラウンドが生きる提案を混ぜてしっかり短い文章で伝えることだと思います。そしてパブリケーションがイマイチな僕たちへの返信は全て「フェローシップを取ってきてね」なので、どうせ言われるならその内容をもう考えて、うまくフェローシップとれそうな研究提案ができるラボにメールを出そうということです。自分のやりたいことで面白そうな提案ができるラボをしっかり探し出して交渉をするのが重要だと思います。

そんな感じでどうでしょうか。あまりいないかもしれませんが海外でポスドク探す場合の参考になれば幸いです。もちろんこれがベストなメール術とは全然思ってないので、皆さん自分なりの工夫をする上での一つのアイディアだと思ってください。

英語の質を保障してるものではないので、コピペで送っても良いですが、当方は一切の責任は負いません笑。あくまでも一例としてお使いください。特にぶつ切りに例文書いたので縦に繋げても変な文章です。このあと推敲して繋がりいい感じに直して送ってました。

未来を切り拓けるよう頑張ってください

ちなみに写真はスイスの大学メールによく来るフィッシングメールの一つ。ロゴが「Awazon」でどうせ詐欺するなら普通にロゴ使えばいいのにって思ったやつです。