スイスといえばチーズ

火事の前にラボの日本好きなドイツ人とその彼女のスイス人を招待して日本食ディナーをしたお返しにチーズセットをもらいました。

これがまたすごい量です。

スイスの有名なチーズといえば、エメンタール(emmental)。これが一番有名じゃないですかね。だがドイツ人曰くエメンタールは味がなくてつまらないとおっしゃる。その証拠におすすめのグリュイエール(gruyere)とアッペンツェラー(appenzellar)を買ってきたから食べ比べてみろとのこと。

まず見た目の違い、エメンタールは穴が空いてます。チーズといえば穴あきをイメージする人が多いと思いますが、スイスのチーズは熟成温度が高くないため穴が空いている有名なものはエメンタールくらいなのだとか。

お勧めのアッペンツェラーは熟成段階に応じて3つ(若い順にmild, surchoix, extra)、グリュイエールは2つ(rezent, surchoix)選んできてくれました。

あとはクルミ入りのカマンベール的なのとヤギチーズと削って食べる硬いやつらしいです。この硬いやつは後で料理に使おうと置いておいたら火事でおじゃんになりました。。。RIP

基本的に若い方が柔らかく風味が弱くあっさりしていて、熟成が進むにつれ硬く香りが強くなり、皮が厚くなっていきます。写真からも違いが若干見えます。


さてではさっそく実食、フランスでバゲットを買ってきてシンプルにバゲットとチーズだけでいただきます。あとカフェオレ、箸休めにピクルスも。

衝撃的事実が判明しました。食べ比べるとエメンタールは確かに味が薄くて口の中の食感もグリュイエールとアッペンツェラーより遥かに劣ります…なんかゴムかんでるみたいです…

比べてグリュイエールとアッペンツェラーはそれぞれ香り豊かで旨味が濃厚です。結構似た感じなのですが、アッペンツェラーの方が少しクセがあり香りが強い気がします。一方グリュイエールの方が塩味をよく感じて食べやすい印象です。

調べたところこの違いは熟成時にグリュイエールは塩水で表面を洗い、アッペンツェラーはワインやハーブが入った塩水で洗うため香りに違いが出ているようです。

うーん。どれも良い感じに美味しいです。個人的にはアッペンツェラーが好きかもしれません。さらにエクストラが香り強くてパンとかに合うのでいいかんじです。surchoixはフランス語で極上を意味して、多くの人がこれを好きらしいです。単体だとこれが一番美味しいかもしれません、ワインと合わせるとかだとこれが良いかも。アッペンツェラーではこのsurchoixは金のラベルが貼られて売られてます!若いのは白、エクストラは黒。この金ラベルが一番うまいとスイス人は思ってるみたいですね。

嫁はグリュイエールの若い方が好きな模様。もう1人の日本人の友人はアッペンツェラーの金ラベル。

そこで箸休め(?)にヤギチーズを挟みます。なんと超癖が強い。これはチーズ玄人向けですなあ。独特の酸味のある香りが日本人には合わないことが多いかも知れません…

ですがみんな口を揃えて、それでもエメンタールよかマシと結論づけたのでエメンタールはウチではそこまで美味しくない扱いになってしまいました。これエメンタール嫌いなドイツ人がわざわざエメンタールだけ不味いのを買ってきたのかと疑いたくなるレベルです。

てなわけで皆さん、アッペンツェラーかグリュイエール食べてみてください。カルディとかにあるのかなぁ?美味しいですよ。

これを機にハードチーズに結構ハマってしまって、色々食べてます。そのうちチーズランキングでも作りますかね。

しかしエメンタール…なんでじゃあ一番消費されてんの…?

ではまた。