スイスからの帰国後、お金をゲット(取り戻す)するために2つやることがあります。


その一つは、賃貸のデポジットの回収。もう一つは年金の回収です。


どちらにも送金が絡むので、できればスイスの銀行口座を使いたいなあ、と思っていた自分は持っているUBSの口座が国外でも保持できるか聞きに行きました。UBSのお兄さんの答えは、「できるけど、口座の保持手数料がものすごく高くなるから現実的じゃあないよ。」とのこと。360CHF/年らしい。でもアパートのデポジットとか年金ってスイスの口座で受け取りたいじゃん?って言ったら、ネットバンキング(スマホアプリ)使ってる?なら帰国後もちょっとだけ持っておいて、受け取ったらネットから口座を閉じたい事を連絡すればいいよ」とのアドバイス。すげー、口座閉じるのも海外からネットでいいのかーい。


そんなこんなで、しばらくそのまま持っておくことにしました。数ヶ月なら大丈夫だよとのこと。多分一年以上はまずいと思います。そしてそのお金は旧TransferwiseことWiseで格安に日本の口座に送金。もうこの便利さと手数料の安さは異常です。スイスで出会った日本人全員が使ってる長期留学時はマストなツール。


その1、賃貸のデポジットの返還

契約のパターンによるのだと思いますが、自分の場合契約終了から2週間、本当に追加資金が必要ないかを待つ必要があるらしいです。その間の宿がない日本人は帰国後に受け取ることになるでしょう。


晴れて新しい入居者が何も要求しなかったため、デポジット(契約した時にデポジット専用の銀行口座を作りそこに入れられている、手続きは全部管理会社がやってくれる)を返してもらえることとなりました。アパート管理会社から送られてくるフォーマットに日本の住所とスイスの銀行口座と直筆サインをしたものを管理会社にEMSで送付、数週間後に振り込まれました。いかにスイスでも、銀行系の契約は直筆サインでないといけません。


デポジットが返ってこなかったというGoogleレビューがつきまくっていたアパート管理会社だったので、どうなるものかと思ったら、すんなり全額返金されました。その額1390×3=4170CHF、預けた時は〜116円/CHFだったのが今は150円を超えてラッキー。60万円付近が戻ってきました。


その2、年金

学振が始まる前の半年はスイスの政府のフェローシップをもらっていたので、そのお金は大学に振り込まれたのち、自分の口座に来ていました。なので、年金を払う必要がありました。


スイスの年金は、すべての人が払う老齢年金(日本でいう国民年金)と企業に勤めてる場合に払う年金(日本でいう厚生年金)に分かれています。老齢部分は65歳に申請をすると返してもらえるので気長に待ちます。スイスから帰国すると企業年金分が返してもらえます。


海外学振に切り替えると、直接振り込みなので、大学側は企業年金を支払う必要性がなくなりました。その場合の企業年金は、家賃のデポジットみたいに企業年金を保持しておく口座に移されます。BLPKというバーゼルの年金を管理する団体からUBSのVested benefits accountに移された私の企業年金分を返還請求ができます。その額、おおよそ1100CHFで17万円付近。


フォーマットはUBSのVested benefits accountのPay-outのフォーマットがあるので記入します。スイスを永久に離れて働いても住んでいないEU外の国民が該当する理由になります。必要な添付書類としては、ID(パスポートを夫婦分のコピー)と住居の登録抹消時にもらうDeregistration certificates家族分のコピー、現在の住所を証明する英語の公的書類になります。


問題は、英語の住民票が出せないことです。日本人海外居住者のもっともイラつく瞬間。このご時世に英語の証明書の一つも発行できない市役所。。。日本の住民票を英訳してもらってアポスティーユを付けると3-5万円くらいはかかるでしょ、17万円しかないのにやたら手間がかかってお金もかなりかかってしまうのは嫌だなあ。。。と考え、ダメ元で住民票を自分で英訳してその下に誓約文(この翻訳に相違はありませんという文と自筆のサイン)を作成して、原本とホッチキスで止めました。そしてカバーレターに、新しい住所の住民票と婚姻関係はこの書類で証明されていると書いて問題があれば電話番号かメールアドレスに連絡をください。と書いてすべてを同封してUBSの年金口座管理局に送付(フォーマットに送り先は書いてあります)。EMSが届いたと報告のあったおよそ一週間後、UBSの普通の講座に満額の企業年金が何の連絡もなく振り込まれました。


日本の書類の不備で帰ってくる確率を考えたら、これで年金返してもらえるのなんか嬉しくってしょうがない。日本だったら、自分で翻訳したものは公的な証明にはなりませんって帰ってくること間違いない。そうしてお互い無駄な仕事を無限に増やしていくんだ〜


そんなこんなで77万円ほどのお金を回収できたので、名残惜しいですがスイスの銀行口座を閉じなければ維持費が高すぎるので、そろそろ閉じようかと考えてる今日この頃。



そんななか、学振から追加の連絡が。格安劣悪航空券チケット販売サイトを余儀なくされた帰国便。領収書がEur換算のレシートしかでなくて、学振の担当者がクレジットカード明細を出せと言ってきて出したら、CHFで払ってるけど、EURの領収書しかないのは変だろうと言ってきた。CHFで払ったけどEURの領収書しかくそ会社が出さないんだと言ったら。「それでしたらクレジットカード会社にCHFでの請求があったことを証明してもらってください」とか意味不明なことを言ってきた、それがクレジットカード明細でしょうが、、、どうなつてるのこの島は。


でもラーメンはうまい。