特任助教とはなんだろうか?


いざなってみてもよくわからない。何をするのが正解なのだろうか?プロジェクトのマネーで作られたポジションなら、そのプロジェクトだろうか。では若手教員を支援し採用する学長主導の自分のいる特任助教ポジションは何をすれば良いのか?


若手研究者であれば良いのかな?若手研究者とは不思議なもので自動的に歳を取ってく。生きてるだけで職務に反する。。。笑


そんなこんなで燻っていて、これまで日本でお世話になった研究者に帰国のあいさつがてらラボを訪問させてもらった。


いろいろと研究と研究環境の意見交換をして貴重な意見をもらった。やっぱり着任したからには、何らかの業績を上げてできるだけすぐに次に行くべきだ。というものや、特任とつくものはいい公募があれば、積極的に出して結果がなくともすぐにでもステップアップするべきだ、というものや、研究ができているならポジションはあまり気にする必要はない、といったものまで、本当に人によって異なるいろいろな意見をもらった。


このいろいろな意見が、日本のいろいろなキャリアパスを象徴してると思った。たとえば、ポスドクをやった・やらない、海外で研究をしたことがある・ない、助教を博士を取った同じラボでやった・らやない、特任助教をやった・やらない、特任助教から助教を経ずに講師・准教授になったなど。これに大学の移動のある・なしがある。これらの項目は日本で化学系のアカデミアを登っていくうえではどう通ってもいいのだ。


一方で欧米では、別の国でポスドクとして2-4年すごし、論文をしっかりとだしてテニュアトラックのアシスタントプロフェッサーになる。その後、テニュア審査や昇進を経て同じ大学にとどまることがおおい。一方で、待遇に不満があったり昇進を待てない人はもっといい大学に移る。テニュア審査が比較的に厳しくそれを乗り越えられればその後の昇進ができないことはまずないので、テニュア審査までに研究を軌道に乗せ十分な研究アウトプットを出す。


これが研究ポジションを大学で目指す若手のほぼ100%が通る道で分かりやすい。ポスドク後は独立して研究室をはじめ、お金を取り、良いメンバーを集め、論文を発表する!授業や学内外の活動に積極的に参加するのも重要だが、究極的には研究と研究室内のメンバーの教育。ただそれだけだ。


それに対比して、日本の研究者のポジションの歩み方はバラバラ、昇進も上が詰まってるとかで決まったり、任期もその後もまちまち。そもそも特任助教や助教、時には准教授ですら教授のもとで研究することが多く、論文を出さないラボに行ったらほぼ詰み。テーマやアイディアも教授の派生がおおく、その人の能力をどこまで反映してるかは誰も知ることができない。


そんなかんじで研究のウェートの大小よりも、なんかもはやめぐりあわせの運ゲーな気がしてきた。


日本に帰ってきた手前、この中を潜り抜けて自分の思うように研究をしたいものだが、どうすればいいのかなあ?


なによりも、この状況に疑問を持っている人が少ない気がして、息苦しい。海外がいいとかそういう問題じゃなくて、より良い方向を模索する議論がないことが大きな問題な気がする。そんな梅雨明け。


部屋にヤモリ出てビビったわ