小銭をかき集める
2025/11/30
おそらくスイスのボスと最後の共著論文となる、自分のやった研究の後続テーマの論文を投稿中です。
自分も研究費を取るようになって気づくこと、日本のファンディングシステムの欠点。
とある著名な雑誌に投稿された上記の論文、謝辞欄の競争的な研究費はボスの数億円のものただ一個である。あとは基盤的な大学からの支援。
翻って日本に帰った自分が今書いてる論文、研究費の数が5を超える。それぞれが100−400万円、とてもじゃないけど足りてない。日本の若手あるある、額が小さいのをめちゃくちゃだしまくるやつ。
たくさんの研究助成金を集めるには、たくさんの申請書が必要だ。しかも重複制限や、申請内容に優位に違うことが求められる。はて、どこまで違えば、「違う」のか。若手として取り組みたいことはせいぜい二つのメイントピックが精一杯だと思うけど、それじゃあ額が全然足りない。
色々出しまくると、申請書を書いてる時間は無限に増大していく。
もうまとめる結果もかなり出てきている。もっと論文の執筆や、研究テーマを深く考えるのに時間を使いたいのだ。しかしそうもいかない、まだ年を越してないのに今年のお金が底をつきそうだ…!実験が止まらないようになんとかお金を工面しなければ…
乱発する助成金の申請書と年度末に向けほとんどない研究費を前に、ふと足を止めたくなった。
さて、娘も寝たし助成金の申請書をかきますか。

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