学振って結果画面を開く時死ぬほど体に悪いよね
学振の発表だったらしいですね。
昔は2chの学振板がネットユーザーでの情報交換にかなり役立ってたため、この時期になると結構覗いてました。今はTwitterの方が勢いがありますね。あとなぜか発表日=木曜日だったと思うんですが今回は月曜日、業績欄の廃止など、いろいろと時とともに変わって行くんだなぁ。
昨年応募した海外学振と国内学振PD両方の内定をもらったのと(国内は辞退)、博士取得からの年度制限的にも、もう学振を申請することはないでしょう。今回は経験豊富な中での思い出でも語っていこうかなと思います。
かれこれ学振DC、海外学振、国内PD、全てに出して全てで一回以上は落ちて、最終的には全部のカテゴリーで内定をもらいました。これ地味にすごくないですか?余裕で通る人とずっと通らなくて諦める人は結構いると思うんですが、全部一回以上落ちて全部内定をもらったのは多分かなり珍しいんじゃないかなと、諦めの悪さを褒めてほしいです。もう出さなくていいと思えると本当に気持ちが楽です。あのログインして結果見る時、2-3年の行方が凝縮されいてて落ちてようが受かってようが結果ページをクリックする時の心臓と精神にダメージがすごいですよね。普通に通った人にだけメールが来る方式とかにしてくれれば研究者の平均寿命は2-3年は伸びると思います。
僕のこれまでの申請回数は全部で8回、なかでももっとも忘れられないのはDC2の発表を見るときでしたね。
その前にDC1の話から。
DC1はすでにB4の自分の結果の論文(分野専門誌:筆頭)があったのでかなり優位になるはずでした。しかし指導教員の准教授の先生の栄転(M1の四月)で、ついていくかテーマを変えるかを迫られ、M1になってテーマを変え、そのテーマがうまく行かなさすぎて新しい指導教員の助教の先生と揉めまくってた中で申請時期に突入して、精神的にも追い詰められてて進学するかも揺らいでました。(複雑な背景がありますが、自分の研究発表や存在を完全に無視されてました、これは本当に辛かった。。。今思ってもあれはテーマと呼べる代物ではなかった。貴重な一年を注いでなにやってたのか…)
そうこうしている間に時間もなくなり、2日で適当に書いて出しました。実はかなり学振DC1ほしくて、それまで相当な努力をしてました。実際論文一報をM1の夏には出させてもらってたので、悪くない滑り出しだったのに…人生何が起こるか分からないですね。
当然の如く不採用B、これまでの頑張りが水泡に帰す感じがして絶望感と脱力感から、今から就職しようかなとか考えました。
就活時期は完全に終わってたので、父親にメールで博士課程にとりあえず入って一年目で決まったとこに就職しようかと思うと相談すると、珍しく電話がかかってきて「お金はいくらでもあるし、たかだか2年ちょっと程度で向いてるかどうかをそんなもの(学振)で決めるな、他人の評価を求めるいい子ちゃんである必要はない」と言われました。すごくありがたかったです。僕も自分の子供がやりたいことを諦めなくて済む収入と十分な貯蓄を得ることを心に誓いました。
それと同時に吹っ切れて、M2の夏前から始めた自分で考えたテーマ(意識高い系が言う少しいじったとかのレベルじゃない物)をやり切って半年で修士論文の内容を完成させました。
さて、DC2はリベンジです。指導教員に振り回されない強靭(狂人?)な精神と知識を持つ博士課程一年生に成長しました。修士論文の内容はDC2の申請時には間に合わなかったのですが、その2ヶ月後に化学一般誌に載ります。内容(自分で考えた納得できるテーマ)と実績(論文二報分の結果)ともに次は負けられません。
新しく立ち上げたテーマの欠点を補う新たな化合物の計画を立てて何度も修正、推敲して提出しました。絶対に実験速度は落としたくないので書類は実験が終わった深夜にやりましたね、つらかった。。DC1から一年しかなかったとは思えないほど図表も文章も内容もかなり成長したのを感じました。手応えは十分、ですがこれまでの研究生活の大変さから、自分が学振を手にして幸せに研究するイメージはどこまでも湧きません。
そして突然に発表日のメールがきます。「ログインして結果を見てください」と。大学に行く前(ラボに11:00-26:00な生活をしてたので、元指導教員とできるだけ時間が被らないようにしてたので。。)の11時前くらいだったと思います。もう心臓バクバクで変なサラサラな唾液が口の中にいっぱい出てきます。ログイン→申請結果→DC2の結果を見るをクリック(実はこの段階で採用してるってわかるらしい、落ちてるともう不採用って書いてあるらしかった。)。
無事面接免除で採用内定です。部屋で何度もガッツポーズをとった記憶があります。やったぞ、ほとんど絶望しかなかった修士課程のリベンジをできた、努力が報われたと。
さて、こうして修士課程修了までテーマを3個やったのと、何としても学振が欲しいという気持ちから、すごく成長することができました。
思い返すと学振のDC1に筆頭一報あるからという理由だけで通らなくて本当に良かったと思います。ましてや先生に申請書手直ししてもらいまくったりしたら本当に成長の機会を奪われてるってことですよね。今回ダメだった人、色々思うところはあるかもしれませんが、上のストーリーみたいなこともあるので、諦めず頑張ってください。
ちなみにその計画はうまくいきませんでした笑
精進が必要ですね笑
あれ以降の悩みですが自分の思う通る申請書と実現できる研究と面白いと思う方針はそれぞれバラバラです…どうしたものか…
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