実は4月から奇跡的に学振の海外特別研究員というものになりました。

大学4年生の頃は海外で働くなんて露ほども思わなかった自分も、遠くまで来たものだと思います。アカデミアでは言わずとしれたこの奨学金、取るまでは海外学振に通った人はなんの不安もなく約束された将来を歩むのだろうと思ってたのですが、いざ自分がなってみても依然と将来は見通し不明でかなり不安じゃないか!

落ちた人には大変失礼になるので、あまり書いてはいけないことなのでしょうが、コロナで倍率が下がってたんだろか?と思いつつ調べてみても、この4月からの採用は例年通りの応募と採用数でした。次の年度は応募数自体が結構減っているみたいですのでコロナ直撃の影響(採用数が同じなら倍率は下がる?)は来年からでしょうかね。

先日、スイスのお隣、ドイツのボンにある学振の研究センターが特別研究員のなかでもドイツ・スイス・オーストリアに派遣されている人向けにキャリアセミナーを開いてくれました。その主題はズバリ「海外でPIとして独立するには」。あれ?海外学振の募集要項に「将来日本の学術界で研究職を志望するもの」という項目があったと思うのですが思っきし海外残ること勧めてくれるじゃないですか、とりあえず参加(といってもZOOMですが)。10人ほどのドイツ・スイスの人文から生物やさらには宇宙までと、いろいろな研究分野をもつ特別研究員と交流できて楽しかったです(東大京大多すぎないか?自分の学歴が浮きまくります。)。

講師の二人の先生方はドイツで独立研究室を持つ海外学振で研鑽を積んだ先輩です、同じフェローシップでも彼らは上澄みの上澄みなので、経歴・研究業績・メンタリティどれをとってももうこれはすごい。一人目はスタートアップグラントをボコボコ取って数億円を運営するスター研究者でメルケル首相と対談したこともあるものすごい経歴。二人目の講師の先生は流石に億クラスのスタートアップグラントは取れてなく一人目ほどすごくなくても独立PIになれるよと言われてなるほどもしかしたら自分も。。。と思ったところで研究業績調べてみたらScienceの筆頭著者じゃないですか。あらやだ、やっぱり海外で独立PIの道は険しいんだなとおもい、話半分に聞いていました。

実際家族との兼ね合いもあるのでヨーロッパでそこまで長い時間働こうと思えるかも、ドイツ語で授業することも全然イメージできないし、何より覚悟も業績もない!ということで現実味ナイナイ。

とおもってこの投稿の最初の文章、海外でポスドクとして働くと思ってなかったのに働いていることを思うと0じゃないのかもしれませんね。

いや、流石にないよな。普通に無理だろう。

申請書のコツなどはまた今度書きますね。二流なのであまり参考にならないでしょうが…笑