一番いいテーマを頼む(知らない人も多いかもしれませんが昔流行ったゲームのCMのセリフです。ちなみにゲーム自体は流行ってません)。

スイスに来てじっくり取り組んでみた一個めのテーマが大体ネガティブな結果になってまとまりそうです。こちらはミーティングの発表頻度がなんと半年に一回しか来ないので、各自ボスとディスカッションを挟み自分でコントロールする必要があります。

あらかたのデータを見てお互いあまりいい結果じゃないことを同意。次のテーマは自分が考えたものにしたかったので、あらかじめ考えていたテーマを簡単に喋りディスカッションをしてみました。しかしこれまでやってきたテーマの設定の根拠にした論文もよく見るとひどいクオリティで、今更ながら時間をかけすぎたと反省中です。。。というか最近論文の質やばくないですか?わかりきってることを綺麗なデータと図で表す系が多すぎる上にストーリーがあまりに雑な。。。今日追加でサーベイしたJACS 2021年の論文をボスがデータ二つ見てbullshitって言ってたけど、レビュワーは牛のう●こなんですかね?

ちなみにミーティング頻度もボスと喋る頻度も低いラボなので、ディスカッションはまだまだ結構緊張します。割と提案したテーマが面白そうに聞いてくれてやってみようとなったのはいいのですが、ボスはいい人すぎて微妙なテーマや他のラボメンバーの微妙な進捗にもすぐ誉めるのでどこまで信じていいのかわかりませんね。

学生によっては残酷な真実を受け止めることができない人がいたとしても、こちとらブラックJapラボ出身で精神力だけで乗り越えてきたわけなので、がっつり本心でディスカッションしたいのです。そういう面はやっぱりヨーロッパのスタイルは少し合わないかもそれません。もちろんPIに寄るんでしょうが。

さて、そろそろ一年が経とうとしますが、コロナに海外生活に色々あってなんか生産性の低い一年になってしまい、自分の中の自分に厳しい僕が自分の人格を攻撃してきます。そんな間にも自分より若い人たちが日本で助教になる話を友人からたくさん聞きながら、僕のスイスの旅はまだ続くみたいです。結局先生に頼る間はいい結果は出ないのである、皆さんも先生を超えるテーマにゆっくりシフトするといいと思うよ。実現できるかは置いておいて、しっかり色々考えるし、できなくても自己責任と納得しやすいし。

テーマがポシャっても諦めなければB連打で復活できます。大丈夫だ、問題ない。