ラボのポスドクはスイス人はいなくて、全員別の国から来てる国際色豊かなメンバーだ。と言っても5人なので自分いれて五カ国しかないけど。

コロナの規制もほぼ全て撤廃されたので、すごく久しぶりに飲みに行った。

いろいろ会話したが、中でもデンマークの大学システムと考え方すごいなと思った。なんと大学生になると学部から生活費がもらえるのだ。考え方としては、どんな人でも親から独立して金銭面に問題を抱えずに、高等教育を受けれるようにするためらしい。

当然その財源は税金で、どんなに低所得でも8%の所得税、なんと所得税の最高税率は60%を超えるとのこと。そして消費税は25%!一部の歯医者的なもの以外は医療費も無料。

彼女はその税金が高くても平等に社会保障が与えられることを誇りに思ってるらしく、税金を払うことになんの戸惑いも文句もないという。

なんとなくそうだろうと感じていたが、彼女の両親は会社を経営していてすごくリッチらしい。大豪邸にボートや何から何まで欲しいものをほとんど持っている。なのに節税のために資金を海外に移す事やTax Haven のことを知りたがっているらしく、そこが不満なのだとか。日本だとお金持ちの子供が親の節税に不満を思うことなんて多分ないんじゃないか。

しっかりと自分の意見と親の考えを分けて考えられるのも素晴らしい点で、確立された自分の意見をもって話し合えるのは北欧の教育なんだろうなあと実感した。

日本だと、大学はモラトリアムとか、要らない大学は潰せとか、別に基盤的補助金を海外ほど投入してないのにそういう意見が珍しくはない。

そして高校無償化や、未だに大学の入学金や授業料などの負担も先進国中ではあり得ないほど高い。その一方で日本の高齢者の医療負担額が一般人より安いのは老人優遇だから。若者優遇なシステムがいいなあと思ってるんですが。

デンマーク万歳