僕と仲良くしてくれているドイツ人博士課程の学生は2021年の夏に基準となる4年が終了することとなっていた。

しかし、彼は博士論文として納得がいく記述ができずに、夏には間に合わなかった。ボスは彼のこれまでのラボへの貢献を考慮して、12月末まで契約を延長していた。

困ったことに、それでも終わらなかったのだ。明確な基準はなく論文出てなくても博士論文を出して出ていく人もいる。僕が来てからはずっと座って論文書いてる時間も長かったのに、投稿論文一報と博士論文が終わらないなんて。。。英語も化学も日本基準でもかなりできるのに、終わらない人っているんだなあ。

まーどうせまたボスが契約伸ばすでしょうと思ってたら、1月からラボに来れなくなった。雇用契約は打ち切られて、ゲスト待遇で執筆やちょっとした追加実験をする予定だったらしいのだが、オミクロンで雇用関係がないゲストは入れない。

それ以降ラボメンバーのメールもたまーに帰ってくるだけで、ボスのメールには返事をしてないみたいだ。

彼は日本好きで、僕をうどんパーティに招待してくれたこともある。僕も心配になって家族が帰国しちゃった報告と、暇な時うどんかラーメンパーティやろうというメールを送ったが、今のところ返事なし。

大丈夫だろうか…心配だ。みんな割り切って時間内にやる能力は高いので、この彼の状況の理解もあまり得られないだろうなあ。僕はわかるよ、どこまで頑張っても納得いくものができなかった辛さを。

なんとかなるといいけど…たまには自分にご褒美を。