博士課程の学生のディフェンスのスーパーバイザーは、ボスと化学科の別の教授-助教のうち1人と、国外の外部コミッティー1人から構成される。


明日ディフェンスをする学生の審査のためにドイツでアシスタントプロフェッサーをするイタリア人の若めの女性がきた。このシステムのいいところは、博士課程の学生が外部の先生に研究結果の審査をされることと、ボスが気になっているいろいろな研究者を招いて、講演をしてもらいお互いコミュニティを広げることができる点だ。


そんな感じで、ポスドクがディスカッションをする機会を得られることも多く、今日もポスドク数人とゲストでディスカッションをした。


その前にボスとしゃべっていたらしくて、JSPS持ってるんだって?って話しかけられて、JSPSの日本人に対してかなりいい印象をすでに持っているようだった。そして彼女のラボの初めての博士が卒業するらしく、次の学生を探す難しさや、装置を買えるほどの大きなグラントの手に入れ方や、教育のデューティーなど、ヨーロッパの事情をみんなで話していた。


そしてそのアシスタントプロフェッサーが、近くアシスタントプロフェッサーになるポスドクたちに独立してどんな研究するのか?という話をし始めたころで色々と限界を迎えた。僕は学生もいないし、お金も大学からの支給は20万/年で、研究テーマはその研究室の装置を見てからじゃないととても何ができるかもわからない。。。なんかすごく期待してもらえてるみたいだけど、これが日本の若手です。研究はできるし、論文もちゃんとだしてるよ、ポジションもとった。けどそんなもんなのである。


なんかすごく惨めだった。でも強がって自分の研究室を持つかのようにふるまうのもまた別の意味で惨めである。


だから、実は研究以外の話をするのは苦手だ。研究のこと以外まともに渡り合えることなんぞ一つもないからだ。


もういじめないでほしいなあ。なんかむしゃくしゃする、こんばんはイタリア料理にしよう。