ついにスイスを旅立つ前日が来ました。


朝の9時からアパートの退居点検を受けました。小汚い格好をしたおじさんがやたら細かくチェックして、窓の拭き残しとキッチンのテーブルの磨き忘れと洗面所のパッキンの黒ずみを指摘されました。(皆様もお気をつけを)


しかし次の住人に十分な恩を売っておいたのと良い人だったので、そんなの気にしないよ!って言ってもらえてお金を払うのは免れたみたいです。問題は本当にお金が返ってくるかどうかですな。。。


そして鍵を渡して、ネームプレートを外して、苦労して契約したアパートを引き払いました。


しかしいまだに帰国する実感はないまま、ラボのミーティングへ。今日はポスドク候補のプレゼンです、オックスフォードで学位をとった、ざブリティッシュエリートみたいな人でした。はてさて、バーゼルのクレイジーさに彼が適応できるかは謎ですが、しっかりと研究力があることはわかりました。


そして夕方、続々とラボメンがお別れを言いにきます。そして認識することになりました、ああ、これで本当にスイスでの研究室の生活が終わるんだと。特に仲のいいメンバーと別れの話をすると込み上げてくる感情がある。続々と別れを告げにくるメンバーたち。


そんななかボスが夕方デスクにやってきて、今日が最後だよね?何時に帰る?その前に話をしよう。と言われた。そしてボスの部屋で実験ノートとデータを渡し、感謝を述べる。こいつは困った、言いたいことは山ほどあるのに全然言葉になってくれないや。でも、多分言葉にしなくてもボスはわかってくれてる。


英語の問題じゃないけど、英語のせいにしてうまく喋れないことにした。いろいろ話をして、お互い感謝を述べ合い、しっかりハグをしてついにスイスでの研究生活は終わった。


そして、このブログの役目も終わりが近い。すでに帰国してますが、帰国した後の諸々を書いてとある普通のポスドクの海外研究ブログは終わりです。