何とか代わりのフライトを手に入れたところで、日本人の友人宅で一泊させてもらい早朝にバーゼルを旅立ちます。連日連夜の引っ越し作業とお別れ会で寝不足の中、5時半に出発しました。


少し街を歩きながら、これがもしかしたら最後になるのかもしれないと思うと、なんか名残惜しさが込み上げてきます。


チューリッヒに行くための電車の駅につき、バーゼルの街を振り返ると朝焼け。僕が来た直後は1本だったロッシュのタワーも、今では2本目がたち、街も少しだけ変わった。さようならバーゼル。次来るのは未定だけど、死ぬまでには一度はまたきたいなあ。ほんとうに色々あったけど、去るとなるとどれも愛おしい思い出に感じるから不思議だ。


そして6時半発の電車に揺られて8時にチューリッヒ空港に、9時半発の便でミュンヘンに10時半着。パスポートコントロールをくぐり11時半発の便で台湾に…搭乗時刻が来ます。


搭乗を終えると、そこは地獄だった。かなりの人が体調が悪そうでマスクもせず咳をゴッホんゴッホんしまくっている。スイスとドイツでは、カーニバルののち1-2週間、喉風邪が大流行している。コロナかどうか?もう誰も調べないので、誰も知らない。台湾からも中国便がたくさん出てるのに台湾に着いてから気がついた。ってな事で香港便と同様に体調不良でもみんな旅行を強行しているようだった。


ここ2年間以上、通常の風邪さえしっかり遮断して自然の免疫力が下がってるせいなのか知らないが、ものすごく感染するのである。ましてや連日連夜睡眠不足と海外生活の引き上げのストレスで弱りきった自分が感染するのなんか容易である。


そうして、12時間のフライトを終える頃には、マスクをしてたのにも関わらず、喉に違和感が出てきて鼻水が止まらなくなった。


台湾に着いた時にはもうフラフラである。そこから3時間待ち+3時間のフライトで合計27時間の移動を終え家族のもとに着くとダウン、のち娘にもうつりダウン。


時差ぼけも相まってようやく体力も戻りつつあるが、かなり辛い日々を送りました。


これを予期してヘルシンキ→東京便にしたかったのだ。日本人が多いフライトならば、こういう事は滅多に起こらないと信じている。。。というか日本系列でダメならしょうがないかと納得ができる。


安さと規定に固執したどこかのフェローシップの機関の担当の方、もう少し最安じゃない選択肢も考えてもらえないだろうか?健康第一だと思うのだが。


僕が帰国した便は、2-4-2で70列くらいある飛行機だった。そんな中で日本のパスポートはほぼ10人くらい。空港でシェイシェイウェルカムトゥージャパーン。って言われまくった。3月下旬のこの時期ですら日本人が帰国で使う便じゃないんだよなあ。


そして相変わらず、すごい人数がVisitJapanWebの青い画面を確認するためだけに雇われているようだ。そんなにひといる?


アメリカから帰ってきた山中伸弥教授は、日本の環境の劣悪さで、Post America Depression =アメリカ後鬱という症状に見舞われたと冗談半分にいうことがある。自分も来るのだろうか、Post Swiss Depressionが?