若手の独立ポジションが博士課程の魅力を底上げする

化学と工業が、「博士学生の待遇改善をして再び増やす」ことを特集していた。 何度も言ってるけど、博士課程の経済事情は確かに厳しい、ただその減った博士を取った後の方がもっと厳しい。 なぜ、博士を取ったら得するように変え…

ChatGPTはゲームチェンジャーか

巷を賑わせている、チャット形式で会話するAIのChatGPT。なんでも会話の答えがなんとも人間のようなんだとか。 とある大学教授が自分の代わりにレビューレポートの文章を書かせてみたり、いろいろお楽しみの研究者も多い…

破壊的イノベーションは見つかりにくくなってきている

海外の研究コミュニティで話題になっていたNatureの記事を紹介します。 画像はNatureの解説記事(‘Disruptive’ science has declined — and no one knows why…

最後のセミナー

本日、自分のここでのおそらく最後のセミナーが来た。 2ヶ月ちょっとで帰国すると思うと、なんか名残惜しい気もするし、全然準備できてなくてまだ実感が湧かない。 とりあえず終わりそうにないテーマもできるだけまとめて、誰か…

論文が出てないから研究不正じゃないんだ

JAXAの宇宙飛行士が統括した研究で数々の不正があったとのこと。 またまたまたまた研究不正ですか。全くしょうがないなあ、どれ論文を見に行こうかな、と思って色々調べてもどの雑誌に掲載されたどの結果なのかがわからない。…

天下無双とは何か=いい研究とは何か

スイスポスドクもだいすきスラムダンクの作者:井上雄彦氏の未完の名作「バガボンド」 宮本武蔵の生涯を圧倒的画力で描く漫画です。佐々木小次郎の耳が聞こえないというなぞに改変されている部分を除き大好きです。 関ヶ原の戦いが…

それはいいのだろうか

スイスに戻ってきて数日たった。 インド人と彼が面倒を見ている博士の学生が僕の隣の席でディスカッションをしていた。 彼がデザインした、化合物(誰かの怪しげなケムアーカイブに置換基をいれただけの浅ましい化合物)のデータ…

ハズレ

ノーベル賞は、案の定はずれました、2年連続で有機化学とは、当たった人はそんなにいないんじゃないかな。 こうして卓越した能力を示せなかった僕はまだポスドクでの修行が必要なのかもしれません。ノーベル賞を当てたことによる…

ズバリ予想ノーベル化学賞

ここはノーベル賞に乗っかるようなブログじゃないと思った数少ない読者のみなさますみません、今年は乗っかります。 ズバリ、海外ポスドクを生業としてる化学者たるもの、ノーベル化学賞くらい当てられるわっちゅうのを見せてやろとい…

日本人のノーベル賞受賞

ノーベル賞ウィークだけ一般人が科学研究を誇りに思って盛り上がるのは日本の悪癖である。 日本人の2年連続の受賞なるか?という見出しの記事を見つけた。 はて、真鍋博士はアメリカ人で研究結果もアメリカでのものだ、何をもって…