嫁と娘が日本に帰って5か月ほど経ちました。


日に日に成長していく娘を動画でしか見られない日々、辛いです。スイスのアパートに仕事から帰ってきたときぱたぱた走って玄関までお迎えに来てくれたのを思い出して、いまだに悲しい思いをしています。

ポスドクを海外単身赴任で行うのがこれほどつらいとは。。。


ポスドクでも子供と暮らすのはこちらでは当たり前です。ポスドクにまでなって仕事に困ることなんてないのです。アカデミアの旦那を持つ女性は旦那に合わせて住む場所を移ることが多いかな。そもそも転職も多いし、必要な人がいれば募集が逐次出るので、同じ国の中だとおなじ給料や待遇で業種が見つかるで、両方がアカデミアで研究室を持ちたいカップルじゃなければ大きな問題もないみたいだ。

日本では企業への道はいまだに新卒がメジャーなので、妻も仕事をやめて一緒に暮らすとポスドクの後の仕事が決まらなかったら夫婦そろってこれまでのキャリアを頑張ったわりにその恩恵を失うことになりかねない。

昔はそんなこと(家庭の事情)で研究をあきらめる奴なんてそもそも大学で研究をする覚悟が足らんのだ、とか過激理学原理主義組織の屈強な信者だったわたくし、娘が生まれて家庭第一平和主義にコロッと宗派を変えました。


やっぱり家族もできると、ポスドクの後に仕事が見つからなかったらどうしようって考えちゃいますよね。

新卒で入社して、長く勤めないと給料、退職金で損をするような構造だと自然と流動性なんて上がるはずもない。若者は昇給も少なく結構転職するようになってきたみたいですが、依然としてい給料の高い仕事ほど流動性なくしがみついたもの勝ちのような様子になっている気がします。


娘のためにいい仕事につきたいけど、その安全策として共働きで娘と暮らしてあげられないという大きなジレンマに、お互い話し合って決めたことだけど苦しくなってきた。

それと同時に任期ができる前から雇われているパフォーマンスが悪くほとんど働いてないゾンビみたいな大学教員や職員にものすごく嫌悪感を感じるようになってきた。何で若手だけ任期がついて、すでに雇われた問題教員はポジションを続けることができるのか。。。

任期付きの研究者ももっと研究コミュニティに現状を変えるように運動をしたほうがいいんじゃないかと思う。とか学会で言ったら、そんなこと気にして研究に身が入ってないんじゃない?とか老人たちに言われそうですな。。。


ああ、娘と暮らすために終身雇用の企業に転職しようかな。