オリジナルな研究。


学術界をみればどこにでもある言葉だ。オリジナリティあふれる研究提案を歓迎します。などといったように。同年代の人が研究室の人がやってないオリジナルな研究やってるんだよねと胸を張っていたのも見たことがある。

僕は自分の研究がオリジナルか聞かれると、胸を張ってオリジナルと言えるかはわからない。なぜか?例えば合成するにしても測定するにしても、参考になる論文を見ないで研究は進まない。大なり小なり先人の積み上げたものを利用する必要があるのだ、どこからがオリジナルなのか。


ましてやポスドクや博士は大体の場合は先生からテーマが与えられる。独立研究者はオリジナリティを求められる仕事なのに、そのポジションにいくまでオリジナリティを発揮をする場面は殆どないんじゃなかろうか。


どこからがオリジナリティあふれるのか?誰か定義を教えてほしい。


ただ一つ言えることは、僕の興味があることは大して流行っていないということだ。いつも流行ってることをうまく混ぜて金やポジションをとってきて、結局、自分の好きなことをやる。正直なところ詐欺師に近いと認識している。


流行ってないとオリジナルかどうか比べるものがないから、オリジナルかどうか考える時点でオリジナルの原義とは違うんじゃ?


プロポーザルを書くシーズンは辛い。オリジナルってなんだ…

パクリに近いのはよくわかる。なのに対局のオリジナルな研究がわからない…



そんなこともわかんないなんて、もしかして研究者に向いてないのではと思いつつある。



ネコはいいよなあ、オリジナリティはなくても愛されて。と思ったけど暑い日のネコ見てもふもふで生きるのも大変だと思った今日この頃。

いつにもまして散文だ。申し訳ねえ。