自分が到着する前に同じ学科の別のラボで海外学振をやっていた日本人大先輩(レジェンド)が共同研究の測定のためにやってきた。


バーゼルに4年近くいたため、たくさん知り合いがいるようで滞在を楽しんでいるようだ。


今は日本の某有名大学のPI助教としてラボを自由に運営しているらしい。が、ラボと言っても学生はいないし自分一人で研究を回さないといけないのでこちらのPI助教とも日本の講座ラボとも違うようだ。金を取ってきて、自分で実験して、まとめて論文を出すのを1人でやらなければいけないらしい。。。厳しい。。。なぜそう言ういい試みをしているのに、学生は基盤講座で囲い込まれるんだろうか。。。


レジェンド先輩は論文やコミュ力、研究への熱さ、全て凄くて大変尊敬に足る人物なのである。しかしそのレジェンドですら日本のポジションは悲しいほど待遇が悪い。


海外ポスドク経験を持つ友人も多く、ほとんど全ての人が講座制助教になれない/なりたくない、と言うことで本当に海外経験を持った若手が生き残ってないという話を聞いた。


さもありなん。結局日本の助教システムで、本当の研究力はふるい落とされていく。

そして助教にすぐなる奴らは覚悟が足りないというレジェンドの言葉に救われた。本当に考え方が似ている。


レジェンドがいる間にいっぱい学んでおこう。