長らく丁寧に治していたJACSの改訂原稿を提出した。およそ2週間半、他のことしながらも直していたことになる。


さて、すんなり通ってくれるといいなあ。

祈るような思い。念願のJACSが近いぞという思いとは裏腹に、どうせこのJACS通ってもいい大学の助教公募には面接すら呼ばれないんだろうなあ、とか冷めた考えがどうしても浮かんでくる。


4年半もポスドクをやった日本だと異質な私は、行き場もなく同い年くらいの海外の友人たちが研究室を構えて忙しく奔走するのを横目にどこを彷徨うのだろうか。


この日本の化学会のポスドク軽視の空気と助教の独立裁量の大きな制限がなくならない限り、海外と渡り歩くことのできる若手は育たないんじゃないかなあ。分厚く、かつ見えない若手活躍を阻む壁を恨めしく思ったところで、しようのないはなしなのだ。


これが最近は毎回のように書いているが、大体こちらのキャリアも終わりに近づいてきている海外ポスドクの私が今思うことです。日本の助教の選定方式が国際的な基準と大きくかけ離れているうちは若手が活躍しているように見えてもそれは新庄じゃなく、ラボにいる教授というビッグボスのお下がりだという事実を共有したい。共有してくれる人もいないんだけどさ。


海外に若手が出ない?それは至極真っ当なことだと思うのであった。


しかし海外ポスドク経験はすごく楽しかった。体がヒリヒリするほど色々と刺激的な日々を過ごした。それを日本に還元できないのは悲しいなあと思いながら、なんといけそうな公募がないか見ているけど…


今年、助教の公募少なくないっすか?!?!


コロナでいよいよ大学人事が凍りついてしまったのだろうか。


あ、二重の虹だ、なんかいいことねーかな。