すごい速度で博士課程の経済支援が改善されるぞぉ
あまりに早い展開にびびっている。
こんなに早く動けるなら、もっと改善して欲しいものが山積みな気がする。
ポスドクの身分から言うとこれは恐ろしい。まだ博士は余っていると言うのに、また博士課程に金を注ぎ込んで増やそうというのだ。。。
まー実際博士課程に経済支援は必須だとは思う、だがその動機付けが進学数の低下なのはいただけない。そこだけ解決して、よしんば全盛期と同じ人数の博士を量産したとしてどうする?
またポスドク一万人計画と同じことが起きるんじゃないか?人生は長い。博士課程の3年の金が出たとて、とてもじゃないが喜べる状況じゃあない。
有名企業も業務縮小で依頼早期退職の嵐。
も一度増やした博士にどこで何をするのを期待するのか?増えれば質が上がるわけじゃあない。実際大学院重点化ののち教員のキャパが追いつかず、雑務授業に追われた結果院生の質が下がったと言う調査結果は山ほど転がっている。
教員と大学の構造を改革しない限り博士の人数は質とのトレードオフだ。質をさらに落としてでも作り出す博士に活躍の場はあるのか…?
個人的には、博士課程全員に経済支援をする場合は人数を減らしてもいいから額を最低賃金程にして雇用関係を持って給料として出すべきだと思う。今回のように金はもらうが出所は政府の補助金だと指導教員からはもらってないので、やはり質の悪い博士でもラボのボスの懐は痛まない。。
スイスだと大学から支給される数人分の人件費以外は取ってきた科研費(外部資金)を使ってPIが雇う。もちろん努力して取ったので有効活用したいのは当然だ、しっかりと人選をする。学部生のティーチングをするラボメンバーから評判が良くない学生はラボに入るチャンスももらえない。
日本でこれをやるとじゃんじゃん首を切るのが予想される。スイスでそれをやるとかなり悪い噂が立ちラボに優秀な人材は来ない。かつ、そう言うPIは他のPIからも嫌われるようで、PI選びには人格者であることも非常に重要だ。雇用関係を持つので、不当な扱いからはもちろん大学が守る義務がある。
雇用関係と受け皿。この2点の解決がないと、無意味に増やしても、ポスドク一万人計画とほぼ同じことが起こる気がする。教育の質は良くないし、ハラスメント体質は変わらない。ポスドク一万人計画時点の欠点のポスドク出発時の借金が軽くなって、もっと増えてポスドク二万人になっちゃうかも★
どうするつもりなんだろう…
今の学部-修士の学生が賢明であることを願おう。お金が博士でももらえるという理由ではマジで行かないほうがいいよ、博士課程。その先を棒に振る確率は脈々と伝統として守られている。
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿