家族が帰国してから一週間、寂しい思いを抱えながら研究を続けてきました。
研究してると寂しさは結構まぎれる。しかしその分やっぱり疲れもたまる。週末がやってくる。。。

休まないといけないけど、休むとどうしても家族がいなくて寂しいのを思い出してしまう。単身赴任のみんなは、どうやって休日過ごすんだろうか。
一人で自由だラッキー、みたいな意見もぼちぼち見るけど、いまだにそういう気になる人がいるのを信じられない。。

日本人はもっと家族を大事にしたほうがいいと思う。
最近、こどもの育児の仕方でをYoutubeで見てた延長で、小児がんで子供を緩和ケアするホスピスの動画を見た。無知で恐縮だが、膠芽腫なる恐ろしい小児がんがあるようで、ほぼ完治はしなくて5年後生存も10%。ずっとつらい治療が続くらしい。。。さらに原因は不明。。。

全く知らない人でも娘と同じくらいの年齢の子供を失うドキュメンタリーを見るとすごく心に来る。なすすべも何の落ち度もなく弱っていく子を抱きしめるのを見てると、やるせない気持ちになる。
将来自分の職が安定したら、そういう施設や医療団体に寄付したいと強く思う。でも、ポスドクの間は自分の将来が見通せないのでもう少し待っていただきたい。。。

一方で、メディアにここ数年でよく出るようになってきた、Nature Indexの表紙とかに日本の天才科学者代表のように取り上げられ、皆さんすっかりおなじみのメディアアーティストと名乗る誰かさん。ツイッターにて、ハイハイし始めた3人目の子供と過ごした時間が100時間もないから帰宅すると逃げられるといった趣旨の投稿をしていたようだ。また、大みそかはラボで過ごす習慣があるらしい。

キャラ付けなのだとは思うが、いわゆる狂ってて研究だけできる自分カッコいいみたいなこじらせた研究者像だ、お願いだから表舞台から退場していただきたい。
次の世代を率いるのは、研究もできて、人格もいいし、もちろん家族を大事にする、スイスのボスみたいなひとじゃないと僕は嫌だ。僕は嫌なだけで、実際のところ日本社会はこういう現代の魔法使い的人材になぜか弱い。
僕の知る本物の天才は、もっと人間面は普通で、研究面が異常にできます。研究面が普通で、メディア露出力が高い人を研究者の代弁者みたいにするのはいいけど、そいつは本物じゃなくて多分そういうのがうまい人。その人のお父さんみたいにね。

門外漢なのでよくわかりませんが、研究もすごいんだったらすみません。ただ、家族を大事にできない人を僕は信用しない。家族を大切に思えないのに、学生や共同研究者を大切にするはずないからである。

そいえば娘が帰る前日、バーゼル動物園に行った。娘は日頃からペンギン大好きで興奮してたのが可愛くてたまらなかった。ふぇんぎんって言えるようになってきた。
なんと、バーゼルに居住すると最初にクーポンがもらえるので、大人も一回は無料で行けます。普通に入場する場合は大人21CHF。スイスの子育てのしやすさ、すごいと思います。何回も街ゆく人に娘さん可愛いをもらった、素晴らしいスイス。