ちょっと前の話。


ジョブハンティングどう?と聞かれた時に、面接も呼ばれなかったよ、最近着任した助教と比べて論文含めCVも負けてないと思うんだけどなあ。。と答えた時に、「あー、じゃあビタミンBが足りてないんだろうね。」と言われた。


いや?ビタミンは関係なくね?と思っていたら、これドイツ語でよく使われる「コネ」のことなんだとか。なんでもコネクションのドイツ語のBeziehungの頭文字をとってVitaminBなのだとか。


こんなワードがあるようにドイツ語圏の文化も結構コネ社会なんだとか。実際、人柄を知らない人と研究するのはこちらの人でも割と気を使うようだ。なので、信頼をおく人の紹介や繋がりがあると強いらしい。コネがある人に負けた人が文句を言うのも日本とそんなに変わらないなあ。


でも、日本のコネの基準はよくわからない気持ちの問題もあるようだけど。こちらの「コネ」はどちらかと言うと能力ベースな気がする。能力があるから良い推薦と協力が得られる。と言った好循環なものだと思う。


できないけどいろんなものに一生懸命な人はこっちにもいるけど、邪険にはされないけど重用されることはない。そもそもあまり出来ないことを自覚しているというか、日本ほど無茶な進路はえらばないようだ。


最近、日本の大学の知り合いがD3までで学位を取れずに企業に行き、論文が揃ったら学位を取ろうとしていた。その人は2浪していて学位を取るのも2年遅れているのでストレートの人と4年差があって、論文は博士を修了できる本数がない。実際自分の一歳下。年齢が全てではないけれど業績でも順調な人たちとは明白に、今後が危ないレベルのポスドクと比べても劣るのである。


だが、そんな彼は最近企業はつまらないからと言う理由で学位が取れたらアカデミアに戻りたいと言うのである。どう考えてもそんな楽な世界じゃないと思うけど。。。


そのほかの友人たちも、結果が良好じゃないのにアカデミアにしがみついている人が悪目立ちする年齢になってきた。


日本だと、ビタミンBで生き残れてしまうんだろうか。僕に関係のないことなような、そう言う人が増えると自分も困るような。


とりあえずみかんを食ってビタミンCを補給しよう。風邪をひかないように。ビタミンBの補給の仕方は苦手なので僕にはわからない。