僕が博士課程の時、楽しみに見ていたブログがある。「アメリカポスドクの歩き方」という、タイトル通りアメリカでポスドクをするNekoromさんのやっていたブログだ。


僕の覚えている範囲では、植物に関連する研究をしていてアメリカの中西部でポスドクをしていたと思う。僕の覚えている範囲ではというのは、今はもう見れないからである。分野の違いもあるんだろうけど、結構長くアメリカでポスドクをしていたようだ。


彼の描く実直な文章ととりあげるアメリカならではの話題を見て、カッコいいなあとか自分もアメリカでポスドクをしたらこんな感じなんだろうかなんてワクワクしながら読んでいた。


僕がポスドクを考え始める頃に更新が止まり、しばらくするとブログがパスワード無しでは見れなくなってしまった。彼に何があったかは知らないけど、彼のブログは卓越していて認知度も高かったし、たまに読み返したくなる。他の人にリンクされることも多く、それが一斉に見れなくなって非常に残念だった。願わくば元気で、願わくばどこかで研究者をやっていて欲しい。


おそらくこのアメリカポスドクの歩き方が5-10年前で最も有名なポスドクのブログだったと思う。こんなブログに密かに憧れて始めたこのスイスでのポスドク生活ブログも、殴り書きで読み返すたびミスを見つける駄文ではあるものの、記事は200を超え、Googleで検索をかけると上位に表示されるようになって来た。


おそらくポスドクのブログの中では、Google的には上位らしいが、アメリカポスドクの歩き方ほど見られたり別媒体に取り上げられている気配はない。インスタやTwitterの発展でブログが下火になったのもあるかもだが、そもそも読者層となりうる日本人の大学院生(特に博士課程)があまり海外志向を持たなくなくなってきている気がする。

自分が大学院生だった時は、海外にポスドクで行ける層が1番優秀な日本の大学院生だと思っていたが、今は少しでも優秀と認識されてる博士課程の学生たちは指導の先生はすぐに助教にならせたがるし、本人も助教になりたがるのが今はメジャーになった気がしている。コロナの影響もあるかもだけど。


なので、どんどん広がる世界と日本のアカデミアの差がある。それを埋めるためにも海外ポスドクブログはある程度社会貢献になってないかなあと思った。

そんな僕が海外ポスドクでいられる期間も終わりが近い。このブログをどうするか。アメリカポスドクの歩き方もこうやって終わったのかなぁ?

後継者問題が深刻だ、自然科学系で4月から海外でポスドクする予定の人、ブログを始めてみたい人がいれば連絡ください。このブログで宣伝させてもらいます。僕がいささかネガティヴ寄りの人間だったので、次はめっちゃポジティブな人が対比になっていいかな〜


ニッチな海外ポスドクのブログ文化を細々とでも繋いでいけたらなあと思うのである。日本がこれ以上ガラパゴスしないために、海外で若い時代をタフに過ごすのっていいと思うんだよなあ。