なんだかんだずっとバタバタしていたので、なんも予定のない週末が久しぶりに来た。


とりあえず、面接に時間を取られすぎていた分を取り戻すために、土曜日も出勤。


ダラダラと作業をしながら、あれこれと思いを巡らせる。


結局のところわかりきっていたが、家族が住む土地での研究大学だけに公募の応募を絞ったところで、その土地に帰れる保証なんかないのだった。


とはいえ、化学の助教は教授との研究の組み合わせが重要で、テーマが雇ってもらえそうで研究できそうな公募は今年は結局家族のいる付近の大学2つしかなかった。


そんななか、一個は書類落ちで、もう一個は面接落ち。学会で声をかけてもらえた地方大学の全学プロジェクトの特任助教で帰国することにした。結構、研究頑張ってるんだけどなあ。海外経験は後々生きてくるとか、研究力はすごいとか言ってくれる人は多くても、正規助教は取れずに帰国になった。



もしかして絞りすぎたのかもしれないけど、やっぱり興味のないテーマの募集にダメ元で書類を送る気にはならなかった。


それならこの業界を去った方がいいのかもしれないなあ、とかぼんやり考えつつ、やっぱりまだ続けたいなあとも思いつつ、よくわからなくって考えがまとまらないや。


僕が辞めて仕事を探すか、嫁が辞めて一緒に暮らすか、まだ別居を続けるか。


どれも同じくらい嫌だなあ。みんなどうやって夫婦の仕事と子育てを両立しているんだろ。


ボスには、「家族で一緒に暮らすのがいいと思うよ、手段はわからないけど娘や奥さんのことを考えるんだ、僕たちは子供はいないけど、ワイフがいなくなることは考えられないから。」とも言われた、ボスもバーゼルに戻ってくるまで8年も別居婚を続けていたらしい。



そんなことはわかってるけど、向こうに仕事やめてもらって、自分が次の地方大学でキャリアが繋がらなかったら、ついに離婚されて研究に家族に娘の親権と全て失う気もする。。。


まあ僕が踏ん切りつけて、別の仕事を探せばいいんだけど。どうやら思ってた以上に研究を離れるのは難しいみたいだ。