海外でポスドクになりたいと思ってる人はそんなに多くはないと思います。同年代の人が日本の中でいいポストを得ることや、博士から大きく研究内容を変えたがらない人が多いのを見てきてそう強く感じています。

なりたい人での中でも、海外でコネなしでポスドク先を見つけられる人はかなり稀だと思います。僕の博士課程や一つ目のポスドク先の先生は僕の海外ポスドクを見つけるのをサポートする様な雰囲気は全くなく、行きたいなら自分で勝ち取れというスタンスでした。周りの海外に行ってる人たちの多くは先生に口利きしてもらうことが多く、この様なコネなく探してる人の情報も少ないのではないでしょうか。

今回はスイスに来るまでに応募した国とその結果についてずらっと書いてみたいと思います。

D3 の4月:アメリカ→海外学振取れたらきていいよ→不採用

ポスドク2年目:スイス(現所属)→海外学振取れたらきていいよ→不採用

ポスドク2年目:スウェーデン→メール無視

ポスドク2年目:カナダ→海外学振取れたらきていいよ→カナダの出せそうなフェローシップないですか?→返事こない

ポスドク2年目:スイス(現所属)→学振を英語に簡単に治してスイスの奨学金へ(実際通らないと思ってたので超適当に書いた)→採用→これでスイスに来ました。

ポスドク2年目:フランス→かなり好感触→しかしラボの評判がかなり悪かったのでこちらからお断り。

ポスドク2年目:イギリス→スカイプ面接→ニュートンフェローシップ出そう→スイスのフェローシップ取れたので提出前にお断り。

学位申請も忙しくなるD3に一箇所だけ海外学振を申請して、国内ポスドクに決まったのでしばらくはその仕事に集中してました、いろいろあり、海外ポスドクに挑戦しようと思い、ポスドク2年目で4月に海外学振だけ出して、11月から本格的に開始しました。3月にスイスのフェローシップが決まるまでに、5箇所真面目に応募してますね、フェローシップを要求される率が高く、それ以外で雇ってくれそうな雰囲気はないです。もっと出していた感覚があったのですが、おそらく全部フェローシップや研究の内容を考えて応募書類やメール作成もしてたので7回の割に労力がすごくかかっているからだと思います。

僕の場合は、大体連絡を取るとフェローシップを応募しよう!ってなります。僕のCVとパブリケーションが自分の予算で雇うのはアレだけど、フェローシップ取って来れそうな領域にいたんだと思います。毎度メールを書くたびにフェローシップあるか、または出せるかを聞かれるので僕はこの返信たちをフェローシップハラスメント、略してフェロハラと呼んでいました。

こんな感じで、当落線上のポスドクの皆さんはフェロハラ喰らうこと間違いなしです。フェロハラ喰らう時点で海外学振はまず無理です(海外学振するっと取れる人は大体向こうが金出しても雇ってくれるレベルの人が多く、これまでの先生から手厚いサポートが来るでしょう)。多分僕の場合はこれでもかなりラッキーにフェローシップが取れました。フェロハラくらう領域の人は現地のなるべくマイナーな奨学金を応募できないか聞いてみてください。それが一番手っ取り早く確率が高いです。くれぐれも海外学振やマリーキュリー、フンボルトなどの超有名どころのフェローシップだけをアテにして就活をしてはいけません。

乗り越えましょう、フェロハラ。もちろん申請書はしっかりとディスカッションして内容、英語をできる限り磨き上げて出すのは大前提です。

スイスのフェローシップ取れた時で、筆頭5報共著入れて11報で筆頭の最高IF〜6なので、意外とJacsやAngewなんかなくてもフェローシップ取れますよ!その場合少し数が必要かもしれませんが。ぜひ、頑張ってみてください。

相談などある方は気軽にコメントくれれば、フェロハラに疲れた心を励ましてあげることができます。笑

では今日はこの辺で。