なんかバーゼル出身のすごい儲けた化学実業家がいるらしくてその人が作った賞がある。今年はかのウッドワードホフマン則で有名なロアルドホフマンに授与されたらしい。福井謙一と同時にノーベル賞を取ったレジェンド中のレジェンドだ。

賞金は200000CHFざっと二千万円越え。すげー。

そして2回セミナーをしてくれるらしい。一つは一般市民にもわかる科学の談話で、もう一つは化学の記念公演。

もうかなりのおじいちゃんです、一般市民向けの講演のタイトルは化学と芸術

化学の特有の二次元の紙に立体を表す手法と絵画の技法をつなげたり、化学の構造の抽象化と抽象画の共通点を指摘したり、写真の映写と定着を科学で説明したり、色と物質、ちょっと無理がある内容もあったけど、概ね示唆に富む一般市民にもわかる内容に科学の話を落とし込むのは流石だなあと思った。その隣でインド人ポスドクとドイツ人博士課程たちはすごくつまらなそうにしていた。実際居眠りしてたらしい。

こういうのって実験好きな人ほど興味なさそうに聞く経験則がある。

色々なことに謙虚に耳を傾けることが大切だと思ったけど、まあ、人それぞれでしょうなあ。


化学のセミナーは何を喋ってくれるのかな、火曜日が楽しみだ。