僕が面接に呼ばれなかった、夏に公募に応募した大学にある似たような研究室(自分は応募してない)に助教が最近着任したようだ。


心がざわつく、なんとこの2022年において学位を取得前の博士課程の学生が採用されたようなのだ(もしくはこの公募に合わせて半年短縮修了したのかも?、ちょっと気になって調べたところでは僕のいたこれまでの大学のレベルでは短縮が認められるような業績は全然ないようだが。。)。そんなことあっていいのか?その人の研究力がないとかあるとかそういうことに文句を言っているんじゃなくて、教授の都合で助教というポジションが博士課程の学生で学位取得前の人にわたるのだ。自分はスイス着任の一年目に公募が出ていたので応募していなかったが、もう少しずれていたら応募してただろう。もしかしたら日本のポスドクや海外のポスドクで敗北した人がいると推察すると心がざわつく。漫画カイジさながらざわざわする。


ざわざわ…ざわ…


僕も同じ大学の似たようなラボに助教公募にだして面接にすら呼ばれなかったので、なんかそういう人に間接的に負けてるんだろうなーってなった。


これがPI助教で海外でのジョブセミナー形式だったら絶対に彼ら(ポスドク経験なし博士ラボのボスの斡旋による即助教のような人)には負けない。絶対はないけどほぼ絶対にまけない自信がある。ポスドク経験(とそこでの結果)がない人はそもそも面接に呼ばれないし。笑


日本の助教採用システム、海外から遠く離れている。教授の既得権の一部として本年度も鋭意老人中心主義全開で稼働中。そろそろ自分が負けた助教が着任するころあいだろうか。さあ僕は誰に負けたのだろう。

彼らは研究者としての能力はそれなりにあるのだろう、ポスドクとしての結果を持たずとも誰かに雇わせたいと思わせたのだから。ただ、普通に優秀な若手がいたら、海外でポスドク経験させたほうがいいと思うし、出身ラボや教授の手伝いとして雇わずに自由に研究をさせたほうがいいんじゃないの?本当に優秀なんだったらさ。単純に自分のラボをうまく運営してくれる駒という考え方になっていやしないだろうか。彼らが未来を切り開かないといけないんだぞ、いい大学の助教さんたちがよお!


やっぱり駄目だな、PIに近い自由度が得られない助教以外には応募しないことにしよう、たとえ学生も金も装置もなく運否天賦の勝負になったとしても。


スイスのボスが最近いっていた、「たとえいい大学の助教に着任できてもその教授の研究に情熱が持てないのだったら意味がないよ。日本の友人の研究室にも助教がいるけど、だれも助教の仕事と教授の仕事に有意な差があると認識している人は残念ながらいないし全部教授の仕事だと思ってるよ。」


これでどうやって若手がぐいぐい世界と渡り合うのか。。。そしてこの悩みを持っている化学系若手が少なすぎるのが本当に本当につらい。。。