アイガートレイルを発見
前回からの続きです。
ある程度まで快調なペースで登っていきました。GoogleMapのよそうでは、グリンデルワルトからクライネシャイデグまで4.5時間。1.5時間くらいで1/3ほど登りました。-2℃で霜の降りて白くなった林のなかの道を前にユングフラウ、メンヒ、左にアイガーをみながらゆっくり堪能できます、冬も近いためかほとんど人にも合わずに独り占め状態でかなりの満足感(ここまでヨーロッパの人一人に追い抜かれた以外誰にも会いませんでした)。
そして鉄道駅のある地点で休憩がてらGoogleMapをみてると、アイガートレイルというアイガーの真下を歩けるハイキングコースが点線でしめされているのを見つけました。これは!この絶景+アイガーの北壁を一人で堪能できるのではないか?というすごい魅力をイメージして、いきたい!となり進行方向を変更することに。アイガートレイルの終点はクライネシャイデグより1kmほどアイガー側になるので少しの遠回りになるけどまあ平気でしょうという判断でした。
そして分岐点でアイガートレイルに入っていくとどんどんとアイガーに近づくようにグネグネと林の中を抜けて高度が上がっていき、アイガーが目の前に現れます。うおおおおすげぇ。雪がほとんどハイキングの道を覆ってました(1-2cmほど)が、一人と犬一匹の先客がいたようでその足跡を辿れば初心者でも問題ないかなあといったところです。
そしてすこし雪の積もった道を1時間ほど歩いたところで、なんか動く影が。アルプスシャモアです。すごく警戒心が強くて200m以上遠くからこちらを警戒しています。誰もいないアイガーの下を悠然と歩く5匹のシャモア達。自然の雄大さに心が震えます。いやあ、来てよかった。普通の手袋でカメラを準備するのが億劫で少し外したところ、あっという間に手がかじかんでしまいます。その辺からだいぶ寒いなと感じてきました。ちなみに服装は夏用ハイキングブーツとくるぶしのソックスにチノパン、ロンTにパーカーにジャンパーという普段の服装+夏用ハイキングブーツと普通の手袋程度の装備。。。
シャモア達にお別れを告げてしばらく進むと、ずっとのぼりが続くようになりました。さらにどんどん雪が深くなっていきます。。。アイガートレイルに入ってからすべてが雪に覆われていて、座って休める場所はありません。立ち止まって休んでいるとあっという間に体が凍えてきます。。。これは、、、もしかしたら結構まずいことになりそうだと思ったのはアイガートレイルに入って二時間ほど経った頃。すでに4時間そとで氷点下のなか1000mくらい上り続けています(この時点で海抜2000mほど)。
引き返すとさらに2時間も歩きっぱなしになります。おそらくこのまま進むと雪深いけど1時間ほどで中継地のロープウェイ乗り場の建物に着くだろうと思い、一気に登りきることを決めました。いくぞおおお、ということで気合を入れなおしたとき、前から一人のヨーロッパの人が(本日2人目の会合)ガチあったかそうな雪山装備でサングラスと手にトレッキングポール、足にアイゼンとワカンがついていました。。。ハローとあいさつし、すれ違いました。もうゴールも近いので特に何も言われませんでしたが、完全に装備不十分な変なアジア人を見つけたって感じでしょう。。。
この人を見たあたりからかなりビビっていました。もしかしたらこの先がガチ雪山で登れないかもと思い始めています。
登り始めから変わり果てた雪山をご覧ください。
このあと、地獄を見ます。。。
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