JACSがついにオンライン公開された。


スイスの科研費であるSNSF(スイスナショナルサイエンスファンデーション)から支援を受けた研究は、全てオープンアクセスにしないといけないらしくて、ボスは研究費からオープンアクセス料金を払います。


JACSではオープンアクセス料金は4000$、50万円ほどです。今年は自分のでJACSが4報目なので既に200万円もJACSにオープンアクセス料金として払われています。そのほかの論文も同じくらいかかると今年は500万くらい論文をオープンアクセスにするためにお金を払ってるようです。


ボスくらい地位を固めた人なら、まあ平気だろうけど、駆け出しのAssistant Professorがオープンアクセス費を捻出するのは大変だろうなあ。もしかしたら若手にはその支援があるのかもしれないけど。


出版社もACSやRSC以外だと掲載料を払う必要も追加で出てくる。研究はほとんどの場合税金で進められるものだ、国民がアクセスできる必要はあると言う議論はある程度は理解できる。


でもこの出版論文数が右肩上がり、ジャーナル数も増え続けている現代で、ほとんど読まれず引用されないものまで高額なオープンアクセス出版費用を払っていたり、出版社が営利目的で極上の結果を出版する(Natureなど)のはいいのじゃろうか?


研究のお金の使い方と出版の形って、ここ20年のネットも進化したのに対して大きく変化していない。もっといい方法があるんじゃないかと思う。


日本ではオープンアクセス化はそこまで進んでないが、例えば、自分が生涯で100報執筆したとすると、オープンアクセス費だけで5千万円の研究費を計上せねばならない。どう考えても無理っすわ笑


ともかく、ひと段落ついたので手羽先の唐揚げでお祝い、肉が高いスイスでも手羽先は100g100円くらいで良心的。