ついにこの日が来ました。Fasnacht(ファスナハト)。2回の開催中止を経て、2022年に3年ぶりの開催です。スイス最大のカーニバルにして、72時間ぶっ続けで行われるらしいです。


仮装行列があること程度しか知らなくて、月曜の昼過ぎにでも見に行こうかなーって思っていたら、日曜日の昼ぐらいにグループチャットにメッセージが。「Morgestraichに行く人3:40分AMに集合ね〜」

朝早い!このMorgestraich(モルゲンストライヒ、ドイツ語の発音だと僕の聞く感じ、もrげnstら"いhみたいに聞こえる)、どうやらバーゼルの旧市街でのファスナハトの始まりを告げる、重要なイベントのようです。誘われたらとりあえずGoを大学から実践しているので、参加。0-2時の間だけ少し寝て3:40分に着くようにアパートを出ると、この時間、普段はほぼ無人な街中にかなりの人が出歩いています。

そしてみんなと合流して、人混みの凄い旧市街に。

AM4時、いきなり街灯が消えて笛の音とドラムの音とともに、行燈と変なお面を被った地元民が練り歩き回ります。こいつは凄い圧巻。メロディーがわざとずらされているらしく、なんか癖になるようなむず痒いような。この恐ろしいお面とメロディーで冬の悪魔や悪霊を追い払うんだとか。いや、悪霊追い払うって言われましても、見た目どっちかというと同類じゃん君たち。



幻想的で晴れだったこともあり星空の旧市街で、古くから続く伝統の文化に触れ、なんとも言えない不思議な感じになります。こう言った時間帯がシビアなイベントに参加できるのも、長期留学の醍醐味だよなあと思いますね。この長期留学という言葉、多分日本語に対応する言葉が英語にはないように思います。キャリア形成で海外に出るのは普通だし、そもそも短期だと留学とは見なされないことが多い気がします。



笛の音と太鼓、リズムも音も季節も全然違うのに、なぜか遥か10年参加してない自分の小中高を過ごした街の夏祭りを思い出します。

なんか幻想的なお祭りを堪能して満足な一方で、氷点下の外に2時間もいたので物凄く寒くて死にそうでした。

夜参加される方は十分の防寒をお勧めします。