スイスに来て一報目の論文を執筆中だ。

先週の金曜日に初稿を完成させて、ストーリーがこれでいいかと全体の印象を仰ぐために、細部はあまり気にせず作った原稿をボスに送った。

どうやら、今現在、確認しなければいけないメンバーの論文が4-5報貯まっているらしく、2-3週間かかるかもと言われた。

まあ、その間に実験することは山のようにあるし、前の所属の論文もいまだにやってるしで、毎日なんやかんやすごく忙しいから、こっちも速攻で帰ってきたらキャパオーバーなので数週間見てもらっても全然いい。なんなら自分も初稿の準備に若干いつもより時間がかかっている、ラボの文化じゃない化合物だし、かなり新しいアイディアを試したので本当に参考になる文献も少なく、どこまで言えるか妥当なラインがわからないのだ。流石にボスも3週間くらいかかるんじゃないかと思った。


ところが、まさかの今週の木曜日の午後にはもう原稿が帰ってきた。土日働いていないとしたら4日しか経ってない。全体が真っ赤っかで細かいところまでびっしりと確認されている。コメントもすごく丁寧に入れられていた。

凄すぎる。。。早すぎる。。。初稿なのに細かすぎる。。。直されまくってて、コメントに対応してちょっと実験加えたらもう投稿が見えてくるレベルになっている。。。

あんなに一生懸命書いた、文章があっという間にもっといい表現で綺麗に直っている…こんなことってある?!

スイスに来てよかった。凄い研究者ってこんなに集中して論文を仕上げるのか…凄すぎる。何年経っても敵いそうにないが、少しでも近づけるように、できるだけ学んでいこう。