嫁と娘の住む地方の大学の助教公募が出ていた。


分野はかなり違うけど有機化学とか無機化学とかの大枠で言うと同じなので、一回目の国内ポスドクの内容を混ぜればなんとか応募できそうな距離だった。


そして研究計画を出来るだけラボの応募条件に合わせて書く。なんかいまいち気分が乗らない。


なんで他のポスドク仲間が一生懸命に独立ポジションを目指してオリジナルな研究提案を考えてる横で、少しでも「研究室の方針に合わない」と言う理由で断られるのを防ごうと忖度にまみれた研究提案を立案するのか。


博士からポスドクまで興味があることしかやってこなかったので、いわゆる流行りや他人の顔色を伺って研究をしたことはない。こんなにすごいボスの元で自由にやらせてもらえ、それなりの結果も出した後に、今のボスより結果もなくて論文出すのも遅い教授のポジションにあった研究をする必要がある事実を受け入れられなかった。


決して日本の先生を下に見ているとかではなくて、単純に日本の講座システムとそれに順応した人しか残っていない大学界隈に嫌気がさしてきた。


そうは言っても日本に帰らないと娘と永遠の別居になりそうで、とりあえず出してみた。最近その学科で採用された助教よりは、どう考えても論文数も経験も豊富でお金もかなり取ってきている(4年もポスドクやってるしね)。面接前で落とされるとしたら「研究室の研究とフィットしない」か「コネがない」のどちらかだろう…


さてどうなるか、、と思ってたら、提出した次の日に「意見を伺える方」に名前を入れた博士時代の先生から珍しくメールがあって、「最近どうですか、こんな公募もあるから頑張って」と書いてあった。論文や仕事関連以外の内容でメールをもらうのは卒業以来2回目。なんかあったに違いない…

もしやもう選ばれない予定であることが連絡されたのだろうか。不吉だ…


面接にも呼ばれないなんてあるのか…

公募の進捗も随時更新予定、アップデートにご期待ください。